コイル材料のハネ対策

先週プレス部で、厚手材料を使った製品のプレス作業中、
ちょっとした騒ぎが・・・・。


コイル材料をレベラーにセットし、結束してある鉄バンドを切ります。


これがコイル材料。板厚は3.2〜6.0mm


そのときに材料の先端が跳ね、作業者の眉をかすめたというのです。


大きな事故につながる「ヒヤリ・ハット」、
捨て置けないですね。



早速プレス部門長が、現場技術に相談。

翌日、こんなものを作りました。

丸棒中央に長ボルト。

長ボルトの片側にはハンドル、もう片側には青いナイロンを取り付けてあります。


レベラーの材料を押さえる左右の「添え」にパイプを引っ掛けて
材料先端に樹脂を当てキズが付かないようにします
あとはハンドルを回して締め付けていきます。

これで材料先端の跳ね上がりを抑えようという、シンプルな構造。


それでは実験! 鉄バンドを切ってみます。


バチンッ!!


大成功!


薄手の材料ではこのような危険は無いのですが、厚手の材料は毎回気をつけなければいけません。

日に何回となく交換作業があるので、小さな危険も取り除かないと!ですね。



ちょっとした工夫や道具で、作業の安全確保。

道具などを社内制作して対応できるのは、製造業ならでは強みです!(^^)


設計の草野でした。