節分鬼踊り

新年が明けてあっという間に1月も後半。
本格的に雪が降る2月がそろそろ近づいてきました。

私の住んでいる三条市には、法華宗の総本山である本成寺
(ほんじょうじ)というお寺があり、毎年2月3日の節分の日に
行われる「節分鬼踊り」は「日本三大鬼踊り」の一つとされて
います。

太鼓やドラが鳴り響く中、5色の鬼と三途川婆(そうずかば)が、
「金物の町・三条」にふさわしく金棒や鋸を手に、大声を上げな
がら、本堂に作られた舞台で大暴れします。

鬼たちのそれぞれの色は、
・赤鬼・・・怒り
・黄鬼・・・愚痴・甘え
・青鬼・・・愚かな考え
・緑鬼・・・おごり高ぶり
・黒鬼・・・疑い
・三途川婆(これが一番リアルで不気味です^^;)・・・嫉妬
といった「人間の欲望」を表していて、この欲望を追い出そうと
鬼たちに豆をぶつけるわけです。

やがて「福は内!!」の掛け声で豆がまかれ、たまらず本堂を
逃げ出した鬼たちは「鐘楼堂(しょうろうどう)」に入り、
悪い心を改めた証しとして鐘を突きます。
そして・・・

鐘楼堂から改心して出てきた鬼たちに群がるのは、今度は子供を
抱いた大人たち!!

「鬼に抱かれたり、頭をなでられた子供は健康に育つ」と昔から
言われていて、ものすごい人ごみの中(多いときは1万人集まるとか)、
子供を抱っこした大人たちが「鬼さ〜ん、うちの子なでて〜!!
抱っこしてやって〜!!」と必死になって鬼たちに近づいて行きますが、
抱っこされる子供はたまりません。

ついさっきまで大声を上げて大暴れしていた恐ろしい鬼なんかに近づき
たくもないはず。
気が狂ったかのように大声で泣き叫ぶ子供たちが、あちらこちらで見られます。
ちょっと可哀想なんですが(トラウマにならないかなぁ〜^^;)、
微笑ましい光景です(^^)

今年の2月3日は日曜日。
皆さん、本成寺まで足を運んでみてはいかがですか?

からし