〜3Dプリンター〜

最近いろいろなメディアで「3Dプリンター」を見かけるようになりました。
「何もないところ」から材料を積み重ねていき、形になっていくさまは、SFX映画のワンシーンを見ているかのようです。

非常に高価だった3Dプリンターですが、最近は比較的安価なものもあり、家電量販店で十数万円というものまで登場しています。個人でフィギュアやアクセサリーといったオリジナルな小物を作って楽しむことができます。

医療現場では非常に活用されてきており、CT画像から3Dデータを作成し、人工骨を製作し患部へ入れたり、臓器模型を製作し、手術方法の検討やシミュレートをしたりしています。

また「チョコ3Dプリンター」というものは、パティシエと同じ3Dチョコが作れ、いままで高い技術が必要とされたチョコレートのデコレーションが、素人でもできます。

NASA(米航空宇宙局)は世界初の「3Dフードプリンター」の研究に12万5,000ドル(約1,270万円)の資金を投入しました。たんぱく質や炭水化物、砂糖などの原料を使い、通常の3Dプリンターと同じように材料を積層していき、比較的平らな構造のピザを作る実験が行われるそうです。

金属加工はというと、金属の粉末焼結と切削の複合機などが出ていますが、イニシャルコスト、ランニングコスト、共にまだまだ高価なようです。

3Dプリンターは、既に20年ほど前から世の中に登場しており、材質面や特定分野においては急速に普及しています。
金属製造の分野においての活躍はもう少し先と思われますが、多品種小ロットを得意とする弊社にとっては、やはり魅了的な設備です。
今後の更なる進歩に注目していきたいと思います。

からし